はしなぎの日記

趣味のブログ(まっつー)

読書

はい今月もやってまいりました。
これなら読書メーターのユーザーページ?載せとけばそれで一生モノな気はするけど、なんかよく分からないしまぁいいかと。
今日でブログ開設2周年らしいんで今日中にまたなにかあげたいと思います。できたら、ね。

1/7 0:19追記:⋯⋯。もちろん更新しませんでしたね。月末までには?w


12月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2974
ナイス数:25

球体の蛇 (角川文庫)の感想
結局は主人公の主観でしかない。我々読者は主人公の目を通した世界を追体験し、主観でしかない文を読む。そこには多くのからくりが仕組まれ、著者の掌の上で踊らされるのが読者の仕事。面白いと感じこそすれ、事実として私の心は苛立ちにまみれてしまった。人間は非論理的な生き物とはよく言ったもので、私は感情的な意見のみでこの作品を批判したくなってしまう。こんなにも心を揺さぶられた時点でこの作品は素晴らしいわけだが⋯⋯。愚かな不幸に翻弄される主人公と、愚かしく心を乱す非論理的な私は似ても似つかないだろう。フィクションに乾杯⋯
読了日:12月27日 著者:道尾 秀介


透明カメレオン (角川文庫)の感想
ストーリー展開に何回も驚かされ、読んでいて飽きない。 人の陰惨な感情をエンタメとして消費する現代の娯楽小説についてラストシーンで泣きながら深く考えさせられた。こういうのずるいと思います! 面白かったんで他の作品も読んでいこうかな。
読了日:12月18日 著者:道尾 秀介


ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)の感想
古典。主従が入れ替わっていく展開は面白い。何者にも存在する善と悪の感情を切り分ける発想はこれ以外にも色々あると思うが、精神的な二重人格として現実的に存在しそうな範囲でえがいた所が特徴的だったのだろうか?こういった設定の草分け的存在で、今では影響を受けて生まれた作品も多く新鮮さは損なわれてしまっているだろうが、読んでおいて損は無いだろう。 善悪の感情については他の本も読んで見聞を深めたい。
読了日:12月15日 著者:スティーヴンソン


生理用品の社会史 (角川ソフィア文庫)の感想
古代からの血穢思想についての解説や現代の生理用品の始まりによる思想の変化など細かく解説されていて素晴らしい。過去の文献からの引用が多く、直接的に当時の思想が伝わり、そして著者の読み込みに感服する。生理に関する論文の誤解を丁寧に正す章はとても興味深い。使い捨てナプキン・布ナプキンには双方に利点があり、環境問題や女性解放といった面で声高に使い捨てナプキン、ひいては生理用品メーカーを揶揄するのは方向性が全く違っており要領を得ない、という解説は得心がいった。その方向性の違いがなんなのか、読んで理解を深めて欲しい。
読了日:12月12日 著者:田中 ひかる


カネは敗者のまわりもの (ファンタジア文庫)の感想
クソおもろい!!大賞なだけある。少し気になったのはフェミニストの誤用と累乗・倍数の違い、あと三羽烏ネタですねぇ。前者2つは明らか矛盾を抱えてて物語に没頭してたのに現実に立ち返させられてしまってちょっと不満。クソおもろいのに。まぁ編集者も大変ですねと言ったところ。三羽烏カイジのネタなんだろうけどガチの会計用語並んでる中にネタ仕込むと現実に存在すると思っちゃう人もいそうで勝手に心配しちゃう。会計知識を上手く使って大手資産家と戦いを繰り広げるのは激烈に面白いし、ラストシーンからの今後の展開もくそ期待。頼むぞ!
読了日:12月09日 著者:玖城 ナギ


キラプリおじさんと幼女先輩(3) (電撃文庫)の感想
青春の残滓。美しい。最後の帰りのシーンは必見。 これほんと大好きなのに4巻でないの!?打ち切りまじ!?信じられん。消費者は一体何を求めてるんだ⋯⋯
読了日:12月08日 著者:岩沢 藍


陰キャラな俺とイチャつきたいってマジかよ…… (ファンタジア文庫)の感想
先に言っとくと、ラストシーンは本当に良かった! だが、一言に陰キャと言っても千差万別であり、俺の中の陰キャとしてのアイデンティティとは異なるものだったので中々に同族嫌悪してしまった。くだらない理由ではあるが、俺の世界はそれほどにちっぽけでそのアイデンティティを否定されるのは我慢ならないんですよね。言葉によって分節化されることで"認識"できるようになってしまうのはある種不幸なのかもしれません。 この主人公に感情移入できる陰キャ精神をお持ちの方はヒロインとの恋路できちんと萌え萌えできる良作に映ると思いますよ。
読了日:12月07日 著者:佐倉 唄


勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。3 (富士見ファンタジア文庫)の感想
水着展開に萌え展開、戌角柾先生の超萌え萌えイラストと最高のラノベ。これを読むために生まれてきたんだろうな。ストーリー自体の面白みというよりかは萌えに全てを使ってる印象なのでまぁ気に食わん人はいるんだろうなとは思う。 でもやっぱり萌えは偉大ですよ。
読了日:12月05日 著者:左京 潤


友人キャラは大変ですか? (2) (ガガガ文庫)の感想
マジで面白い。ラブコメ要素もふんだんに織り込まれつつヒロインも大勢いるし、かといってハーレムの段階ではない点が萌え萌えを加速させている。ストーリーも、思いもよらない展開に転がり読んでいて全く飽きなかった。めちゃくちゃ笑えるし。続きが気になる終わり方で、3巻を読むのが今から楽しみ
読了日:12月04日 著者:伊達 康


やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。12 (ガガガ文庫)の感想
最終巻出たんで積読してたの消化してる。 心情の機微やラストの比企谷の揺れ動く感情は読んでいて突き刺さりますねぇ~。物語のような高尚な悩みはないけども、自分を省みた時に初めてわかる自身の愚かさは筆舌に尽くし難いところがある。その恥が上手く表現されていて共感の嵐である。愚かしい自分に気づくのは他人に指摘された時、というのが多いが、そうでなくても何となく自分の中でモヤモヤとした感情はあるもので、それを上手く言語化されて問題に向き合わせられてしまうのは中々のダメージである。キャラクターも同じ人間なのだなぁ。
読了日:12月02日 著者:渡 航